さぁ、「シティ・ポートレイト」を作ろう!!

「シティ・ポートレイト」とは・・・

英国の経済学者ケイト・ラワースは、自身が提唱する「ドーナツ経済学」を実際に活用するため、アムステルダムなどで政策づくりに関わっており、そのために様々なツールやワークショップの方法などを開発しています。なかでも政策を策定するにあたって中心的な役割を果たすのが「シティ・ポートレイト」です。

「シティ・ポートレイト」を直訳すれば「都市の肖像」です。政策を考える都市の現在の姿を現した情報パッケージです。これをたたき台として、企業や市民団体など様々な関係者と意見交換をするワークショップなどで活用します。

「シティ・ポートレイト」は「ドーナツ経済学」が提唱する「GDP成長を中心とした社会からのパラダイム転換」を図る政策策定の第一段階となる現状把握の情報整理を担います。

本サイトでは、この「シティ・ポートレイト」をDEALの指針に沿って作成するための情報を掲載することを目的としています。

彼女はDEAL(Doughnut Economics Action Lab)というウエブ・サイトを運営しおり、「シティ・ポートレイト」をはじめ様々な情報を公開していますので、英語で差し支えない方はそちらを直接参照してください。

HOW CAN OUR CITY BE A HOME
TO THRIVING PEOPLE IN A THRIVING PLACE,
WHILE RESPECTING THE WELLBEING OF ALL PEOPLE
AND THE HEALTH OF THE WHOLE PLANET?

基本的な考え方

「シティ・ポートレイト」から「シティ・セルフィー」まで一貫している基本的な考え方は次の問いに表されています。

HOW CAN OUR CITY BE A HOME TO THRIVING PEOPLE IN A THRIVING PLACE, WHILE RESPECTING THE WELLBEING OF ALL PEOPLEAND THE HEALTH OF THE WHOLE PLANET?

「どのようしたら私たちの都市は、人々が生き生きと暮らせる場所にすることができるだろうか?」「その場所が、生き生きとすると同時に、すべての人の幸福と地球全体が健康な状態に敬意を払う場所にするには?」

「HOME」はスポーツ競技で使うホーム・グラウンドやホーム・アンド・アウェイといった感じで使われるホームに近く、自分たちの拠点という意味です。そして、ここでは「自分たち」の範囲はほかの動植物などの生物を含んでいます。

つまり、「シティ・ポートレイト」は「地球に暮らすヒトやその他の生物が永続的に繁栄できるような拠点」という考え方が基本となります。

「シティ・ポートレイト」の作り方

DEALでは「シティ・ポートレイト」の作り方をまとめた「CITY PORTRAIT CANVAS GUIDE」という資料を公開しています。日本語訳(仮)したものを作成してみましたので参考にしてください。

DEALのサイト >>>こちら

日本語訳(仮) >>>こちら  ※グーグルドライブ内「220821-city-canvas-01.pdf」「220821-city-canvas-02.pdf」

ワークショップ

DEALでは「ドーナツ経済学」の考え方などの理解を広げるために、さまざまなワークショップの手法を開発しています。その中から「シティ・ポートレイト」に関する初歩的なものを一部このサイトでも紹介します。