将来世代の権利

2020年9月頃。私は「What Could Possibly Go Right?」というインタビューシリーズの動画を見ていました。デービッド・スズキなど世界で活躍する活動家が名を連ねています。その中にジェーン・デビッドソンが含まれていました。一連のインタビューはコロナ菌の世界的流行(パンデミック)の中、ポストコロナの時を想像しながら「希望」を語るのが狙いとなっていました。ジェーンはイギリス(UK)を構成する4つの国のうちウェールズで環境大臣などを歴任している人物です。インタビューの間、ほがらかでとても前向きな印象を受けました。丁度、彼女は「#futuregen」という本を出版したばかりでした。どんな本だろうかと興味を持ってパラパラとめくって見ました。その後1年くらいしてあらためて最初から終わりまで読みました。「#futuregen」はウェールズで2015年に制定された「将来世代の幸福2015」という法案ができまでの回想録のような内容です。もっとも印象ぶかかったのは、まだ生まれていない人を含め将来に生きる人達の代弁者を機関として法律で定め、その権利擁護を行うことを制度化している点です。そして、その他ネット上にある資料を合わせて読むと、ウエールズが繁栄するための条件として「地球1個分の暮らし」を目指すこと、そして国民の幸福を6種類の幸福の基本原則(principles)を定めそれを国の政策の軸としていることに驚きました。


Jane Davidsonの公式サイト >>>こちら

「#futuregen」のページ >>> こちら

「What Could Possibly Go Right?」のインタビュー >>>こちら

Okazaki Doughnut

ケイト・ラワースのドーナツ経済学を自治体の政策などで実践するサポートサイト「DEAL」の情報から、基本的な内容について日本語訳(仮)した情報を紹介しています。「シティ・ポートレイト」の作成に使う「4つのレンズ」の解説などが中心です。

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