電源を変えるだけでは不十分

CO2の排出量についてあらためて考えてみたところ、個人の行動変容によって影響を与えられそうなのは、3割程度だと分かった。

岡崎市の年間、CO2排出量は3,258キロtCO2、消費電力量は2,784,317MWh(環境省「自治体排出量カルテ」>>>こちら)。

中部電力の発電に関する電力構成は、石炭火力が18%、天然ガス火力が54%。標準炭素排出係数を参考に、電力由来のCO2の排出量を計出してみると、全体の30%程度になった。

また別の観点から、個人のエネルギー消費を計出してみると、日本の人口1人あたりのCO2排出量8.39tCO2のうち、家庭の電力、ガス、自家用車の燃料消費から1人の排出量は2tCO2で25%程度となった。

残る7割程度の排出量は、産業部門(全体の50%)をはじめとする、社会全体の仕組みの在り方をなんとかしないと対応できない。

丸山啓史著「気候変動と子どもたち」の序章に「なるべく問題をつきつめて考える」という項目がある。DXやGXなど、耳新しい言葉が飛び交っているが、本当に考えるべきは何なのか、考える必要があるのではないだろうか。

Okazaki Doughnut

ケイト・ラワースのドーナツ経済学を自治体の政策などで実践するサポートサイト「DEAL」の情報から、基本的な内容について日本語訳(仮)した情報を紹介しています。「シティ・ポートレイト」の作成に使う「4つのレンズ」の解説などが中心です。

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